嫌われ松子の一生(2006)
2007-02-20 17:00:00
「殴られてもいい、どん底に落ちてもひとりぼっちよりはマシ」
嫌われ松子の一生(2006)
日本アカデミー賞、今年も発表されましたね。レポーターに南海の山ちゃんが出た時点で「『フラガール』か……」と思って見ていましたが、作品賞と助演女優賞というのが私には意外でした。松雪泰子も、よかったと思うけどな。私の妹は、しずちゃんの演技で泣いたらしいですが。
代わりにでもなんでもないけど、今年主演女優賞を撮ったのがこの作品。転落まっしぐら、不幸極まりないけどなぜか共感する『嫌われ松子』。原作では刑務所のシーンや松子のラストシーンがややグロテスクだけど、映画ではさすがにそこまではありません。ミュージカル仕立てにしたのがよかったんだろうけど。どこか明るく、どこか哀しい。それがあんなに「松子ファン」をつくり、「松子現象」を引き起こしたんでしょうね。娯楽映画としては、いいんではないでしょうか。
タイトルのセリフは、松子のひとこと。愛されたいばかりに、いわゆる「だめんず」ばかりと付き合って転落人生を送った彼女を象徴するひとことと言えます。
これにささる人は、相当限定されるけど……。たとえば、「俺なんか誰にも愛されてないんだ」とヤケになって出所してきた竜みたいなオトコなら、グッとくるのかな。松子みたいに愛を求めるオンナだからこそ、竜を待っていられるんだろうけど。
しかし、このセリフは重い。何年も独りで過ごしている私も、いつかはこんなことを言うようになるのかしら。
Category : 純粋明日の記憶(2006)
2007-02-04 17:00:00
「私がいます。私がずーっとそばにいます」
明日の記憶(2006)
いよいよ、アカデミー賞レースシーズン到来ですね。
2006年は、ほんとうに邦画が売れた年でした。なんてったって、21年ぶりに洋画を上回ったんだからね。すごいことです。詳細はこちら→http://www.eiren.org/toukei/index.html
76.5億円の興行収入で堂々1位を記録したのは、宮崎駿氏の長男・吾朗氏の初監督作品『ゲド戦記』。内容は賛否両論ありますが、結果を遺したという点においては有無を言わせないところですね。ちなみに私のまわりでは、『嫌われ松子の一生』や『フラガール』の評判がよかったですが。
今回は、『ゲド戦記』ほどの興行収入はなかったけれども、日本アカデミー賞の優秀作品賞にノミネートされている『明日の記憶』。若年性アルツハイマーにかかった夫と、彼を支える妻との愛情を描いた物語なのですが、そこで出てくるカグチヒナコさん演じる妻のセリフがこれ。体も心も弱った時に、こんなこと言われたら泣いちゃいますよね。でも、これは若いうちから言ってしまってはだめなのですよ。酸いも甘いもかみ分けた、大人が言うからこそ、一層響いてくると思います。
原作は荻原浩氏。確か、文庫にもなっていたと思います。最終的には、アルツハイマーと静かに向き合う主人公の姿が描かれていておススメですよ。テーマとしてはやや重いかもしれませんが、圧迫感がない、それでいてじっくり読ませてくれるお話です。
Category : 純粋電車男(2005)
2007-01-28 17:00:00
「他の人が見たら小さくてささやかな事でも、二人ならどんどん幸せに変えていける。
そう思えることが人を好きになる事なんだって、あなたが教えてくれたのよ」
電車男(2005)
立春を前にして、いよいよ毎日寒くなるばかり。世間のニュースも、鶏インフルエンザや議員の事務所費用、不二家問題と寒くなりそうなものばかりです。特に、不二家・飯田橋神楽坂店限定販売の「ペコちゃん焼き」が食べられないのはとても残念。子ども時代を神楽坂で育った私としては、ペコちゃん焼きは長年慣れ親しんだ思い出の味だからです。
ペコちゃんの顔の形をしたフカフカのお焼きのなかには、アツアツのあんこやカスタードクリーム。中身焼きたては熱くてヤケドしそうなんだけど、口に広がるあのやわらかさとあたたかさは「ママの味」ミルキーにつながる優しさを持っています。似たようなものはどこでも売っているけれど、あの味はペコちゃん焼きでしか出せないと思います。早く、復活して欲しいものです。
暗いニュースを忘れるには、純愛映画に浸るのが一番。と、レンタルしたのが『電車男』。これもまた、最近閉鎖が噂されたインターネット巨大掲示板『2ちゃんねる』の「独身男性板」から生まれた話です。
内容は「彼女いない歴=年齢」の『電車男』と、彼が電車で助けた美女『エルメス』との恋物語。上記のセリフは、エルメスが電車男に告げる愛の言葉です。
好きな人に対して一生懸命に気持ちを伝えようとする電車男に、ついに心を動かされたエルメス。ささやかなことを幸せに思えるようになるには、2人がお互い好きでなければできないこと。電車男がただひたすらエルメスを好きなように、彼女もまた純粋に彼を愛せるようになった、泣ける場面でもあります。
最近、オタクといわれる男性とおしゃれな女性が結ばれる作品が増えているところをみると、『電車男』は現代純愛映画のスタンダードになったのかもしれません。何かに夢中になることは、恋愛にも共通するものがありますし、またインターネットを介して彼を応援するという人間関係は現代ならではのものですから。
電車男さんは、エルメスさんと夫婦になったんでしょうか。もし家庭を築き子どもが生まれたら、ぜひ夫婦のなれ初めを伝えて欲しいものです。もちろん、恋愛の行く末を「2ちゃんねらー」に応援してもらったことも。
Category : 純粋池袋ウエストゲートパーク(ドラマ 2000)
2007-01-05 17:00:00
「俺がオメーのこけしになる」
池袋ウエストゲートパーク(ドラマ 2000)
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年も、このコラムをちょっとでものぞいていただけますよう、よろしくお願いいたします。
大晦日、原稿を書きながらたまたま「紅白歌合戦」を見ていたらTOKIOが出ていましたね。長瀬くんを見てたら「そういえば『ブクロさいこー!』って言ってたあのドラマ、懐かしいな」と思い、この3連休でさっそく借りちゃいました。で、5回目に出てくるのがこの口説き文句。加藤あい演じるナイーブなお嬢様・ヒカルが坂口憲二演じるキレまくり男・ドーベルマン山井のストーカー行為に怯えているっていう話。で、ヒカルが部屋になぜか部屋に用意しているこけしを見て、マコトが言うんだよね。そして「ひかるはまことのかのじょ」ってこけしにマジックで書くんだけど。頭悪いけど、この真っ直ぐさ。何度見てもささるシーンなんだよね。
クドカンのドラマが始まるたびにこのドラマを深夜で再放送しているけど、そのたび全部見ちゃうんだよね。妻夫木聡や窪塚洋介、渡辺謙に小雪と、今考えればキャストは結構豪華だし、ストーリーも単純明快だしね。「次のシーンでシュン(山下智久)が死んだ状態でロッカーから出てくる」とか、もうほとんど分かっているんだけどね。
ただひとつ残念なのが、このドラマに影響を受けてなのか池袋の治安が若干悪くなったこと。前はもうちょっとのんびり閑散としていて、そこがよかったんだけどなぁ。地元住民としては、寂しいことです。
Category : 純粋1
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